【社員インタビュー】入社8年目。自分もたくさん失敗してきた!だからこそ、の後輩育成法。
東京都板橋区の有限会社ショウエイ技建です。
東京を中心に、大型施設や商業ビル、店舗の内装仕上げ工事(軽鉄ボード工事)などを手掛けています。
弊社には若い社員が多く在籍しているため、研修制度を充実させています。
自社研修施設を保有し、入社後は現場に出る前に集中して基本的な作業を学ぶことができる仕組みを作っています。
このため、基礎を身につけてから実戦に臨むことができ、新入社員でも不安なく自信を持ってはじめての現場に出ていくことができるのです。
今回は入社8年目のYさんへのインタビューです。
研修施設での新入社員育成の実績がある先輩です。
これまでにどのように仕事を覚えてきたか、またどのように後輩を育てているかなど、たくさん話してもらいました。
建設業を目指して就職活動中の高校3年生は、是非最後までお読みください。
Yさん自身も職長を任されるようになってまだ1年程度と、正に成長の真っ只中にいます!
日々もがきながら、それでも後輩を想って仕事に取り組んでいる先輩の姿を紹介します!
目次
【建設業への就職を考えている高校生へ】職長という役割
日々の仕事内容と職長としての責任
―Yさんの年齢と、この仕事に就いて何年目かを教えてください。
いま31歳で、この仕事は8年目になります。
―23歳くらいで始めたということですね。いまは現場でどのような役割を任されているのですか?
いまは職長をやらせてもらっています。
―いつ頃から職長を任されているのですか?
1年前くらいです。仕事をはじめて7年経った頃からです。
―その前から班をまとめたりしていたのですか?
単発で1日2日程度ならありました。ただし、それは社長や先輩から指示を受けて班をまとめる程度だったので、そんなに責任が重いものではありませんでした。
―一緒に動いている人は何人くらいいますか?
現場ごとに工程がまちまちなので決まっている訳ではないのですが、だいたい3人から9人です。
担当する工事個所の数に応じて人数が変わってきます。1箇所あたりの人数はそれほど変わりませんが、1日で数か所担当する場合には人数が増えることになります。
―Yさんは具体的にどのような仕事をされていますか?
私が担当する現場は図面がないケースも多いため、現場監督にどう仕上げるかを確認して実際の作業の段取りを組みます。そして、材料の手配をしたり、関係各社とやりとりをしたりします。それらと並行して、実際に私も施工の作業にも入ります。
私たちの内装作業の後には電気設備の作業が入ることが多いです。この時に電気設備の作業ができない状態になっていると、内装のやり直しをすることになってしまうのです。こうしたことはよく起きがちなので、事前の打ち合わせでどこまで作業を進めて良いか、どういった仕上がりにしておくべきなのかを確認します。
また、やり直しをしなくてはいけない場合には、復旧作業はいつやらなくてはいけないか、いつまでに終わらせなくてはいけないかなどをすり合わせします。
―せっかく仕上げたのに、一旦壊して作業し直すということですよね?それは結構萎えてしまいますね…
そうですね。仕上げまで終えてからそれがわかるとかなりガッカリします。幸い、私はまだ一度しか経験していませんが。
工程表に書かれていない想定外のこともあり得るため、先を見越して事前に確認しておかないといけない内容もたくさんあります。
何よりも確認作業が重要!
―毎朝ポジションに就く前に、メンバーとミーティングをするのですか?
現場ではその日の作業の注意点などを伝えます。また、図面で把握しきれないケースも多いため、貼り物の種類が多い場合などは間違いがないように、どの材料を使うべきかを確認して指示します。
既存の建物の一部を修復する場合に、古い建造物だと図面が見つからない場合があるのです。そういった場合は元の状態を慎重に観察して判断します。
―元請けさんや現場監督さんとYさんが打ち合わせをして、その内容をYさんが作業チームのメンバーに伝達することになるのですね?
そうですね。古い建物だと同じ材料が入手できない場合があり、どのように対応するかを話し合って決めることになります。その決まった内容をメンバーに伝えて実際の作業を進めていきます。
日によって作業量が違うこともあるので、それが平均的になるように監督に交渉したりもします。
例えば、計画上ある日の作業は1箇所で次の日は4箇所となっている場合、2箇所と3箇所のように調整してもらえないかを監督に相談をします。
毎日が学びの連続!苦労や反省に終わりはない!
―職長という立場で苦労したことはありますか?
苦労したのは材料の発注と数量の管理、そして想定した進捗に対して実際作業進行が早すぎたり遅すぎたりといった場合の対応です。
自分で作業するのであればどのくらいの時間が必要かは把握しやすいですが、チームで動く場合は思ったよりも時間がかかってしまうということがあります。
自分の感覚でスケジュールを組み立てても人によって作業しやすい環境などが違うので、そこでズレが生じてしまう場合があります。予めそれを見込んでスケジュールを組み立てたつもりなのに想定が甘かった、なんてことも。
―毎日気付きと学びの繰り返しですか?
そうですね、現場では特に学びの連続だと思います。担当している現場は、例えばマンションのように作業内容がだいたい同じという訳ではないのです。このため、毎回何かしら「もっとこうすれば良かったかな」と振り返って反省することもあります。
職長をやらせてもらうようになってまだ1年ですから、毎日が学びだらけですね。まだまだ私自身もチャレンジしている状態なのです。
【建設業への就職を考えている高校生へ】後輩の育成について
入社後研修のトレーナーを経験して
―去年は研修所でトレーナーをされましたが、新入社員を指導した際に心がけていたことはありますか?
経験者は無意識に「ここまではわかっているだろう」という前提で話をしてしまいがちなのです。ところが、どうしても理解度の違いはあるものなので、そのギャップを埋めていくような指導を心がけていました。
こちらは伝えたつもりなのに相手には落ちていないということがないように、相手がちゃんと理解できるような説明を意識しましたね。
私自身が話をはしょってしまったり、伝えたつもりになってしまうことも多いので、その点は特に意識しました。
―「伝えたつもり」というのは例えばどんなことですか?
一番多いのは「こう言ったはずだけど」というものです。受け取った側がきちんと理解していれば、問題が起きる前に途中で何かおかしいと自分で気付くことができるはずです。
ところが、理解していないまま進めてしまうと、そのまま間違った方向に作業が進んでしまうことになります。全員が理解していなかったとしてもチームで作業していれば誰かが気付くことができるはずなので、全体に対しての伝え忘れには十分注意しています。
―伝わっていないとどのようなリスクがありますか?
作業の順番がおかしくなり、その後の工程が狂うことになったりします。本当は特定の施工方法で仕上げて欲しかったのにその間違いに気付かないまま作業が進んでしまい、終了後の確認ではじめて間違いが判明した、なんてこともあります。
なので相手がきちんと理解できるように伝えることを意識しています。
伝えることがゴールではない!本当のゴールは相手に理解してもらうこと!
―他に心がけていることはありますか?
とりあえず作業は何でもやらせてみるようにしています。結局のところ作業は身体で覚えるものですから、実際にやってみないとわからないことが多いのです。誰だってはじめから完璧にできるはずはないので、「間違えても仕方ない」という前提でやらせてみることがあります。
以前は若いスタッフにここまではやらせて最後の仕上げは自分でやりたい、という気持ちがありました。しかし、それだと若いスタッフはいつまでも技術を磨くことができないな、とある時に気付いたのです。もちろんTPOにもよりますが、なるべく実際に材料や道具に触れて手を動かすチャンスを与えるように心がけています。
もし間違ってしまってもフォローできる程度までであれば、とりあえず一度やらせてみるのです。最初にざっとひと通りの注意点を伝え、後は自分で考えてもらってやってみてもらいます。そういう時は「フォローするからとにかくやってみて」と言うようにしています。
―それは指導経験から意識するようになったことですか?
最終的に自分の頭でちゃんと理解して作業ができるようにならないといけないので、人からあれこれ言われるよりも身をもって経験していったほうが覚えられるのではないかと思うのです。
私自身も言葉で言われただけではよくわからず、結果的に実践から覚えたことが多かったためです。やはり、自分で考えながら作業するのが一番だと思います。
とにかく何でもやらせてみる!自分の満足よりも後輩の成長が大事!
―教える立場として、その域に達するまでにはいろいろと考えることがあったのではないですか?
有り難いことに、この会社では指導する立場をたくさん経験させてもらえたからだと思います。最初の頃は「まだ早いだろう、あまりやらせたくないな」という気持ちが強かったですね。
どこまでやらせて良いかを社長に相談したら「全部やらせてみろ」と言われて。そうか「まだ早い」なんて決めつけてはいけないのか、と開眼したのです。
―なるほど、そこで考えが変わったのですね!
それまでは「表に見えるところは自分でやらねば」「やらせる作業は自分の目の届く範囲で」という考えを持っていました。
まだ経験が浅かった頃に私自身がたくさん間違いをしたからかもしれませんが、「間違った作業をしてはいけない」という意識が強かったからなのだと思います。
―それはとても大きな変化ですね! 指導の仕方が変わって、後輩の成長にも変化はありましたか?
個人の性格にもよるかもしれませんが、自分で考えて自発的に動ける人が増えたと感じています。とにかく一回やらせてみるほうが成長のスピードが速いような気がします。
【建設業への就職を考えている高校生へ】苦労と失敗あってこそ
後輩を見守り続けて感じる嬉しさ
―いま一緒に動いているスタッフで一番若い方は何歳ですか?
21歳です。別のインタビューに登場している高橋で、研修の時も私が教えました。
研修所では余裕があるので丁寧に教えることができました。
入社したばかりの人の立場でも、いきなり騒々しい現場に放り込まれるより、落ち着いて基礎を覚えることができると思います。
現場で他の会社の人と絡みながら覚えなくてはいけないという環境と違い、同じ会社のメンバーだけでの研修なので余計な気遣いは要りませんので。
―研修の期間で先輩後輩の人間関係が形成できるのではないですか?
現場だとどうしても焦ってしまうこともありますが、研修では気持ちに余裕もあって相手を思いやった会話をしながら指導ができます。
あの期間があるからこそ、その後もお互いに話がしやすくなるのではないでしょうか。
―研修から一緒に過ごしている高橋さんの成長を見て感じることはありますか?
すごく頑張ってくれていますし、かなり成長していると思います。
まだたまに何かが抜けてしまったりとか、どうしてそうしてしまうのかな?という時もありますけれど、基本的には問題なくやってくれています。
高橋はしばらく私とは別の人と組んでいた時期もありましたが、また一緒になって仕事をするようになりました。
以前は「やらせる」という状態でしたけれど、いまでは「この場所は任せる」と言えるくらい安心して任せられるまで成長しました。
―やはり成長した後輩の姿を見ると嬉しいですか?
もちろん嬉しいですね。それと同時に、ずっと頑張り続けてきたんだなと感心もします。
たくさんの失敗を繰り返したからこそ後輩に伝えたいこと
―「ああ、やってしまった…」というようなYさんの失敗談があったら聞かせていただきたいのですが。
いっぱいありますよ。貼るべきボードの種類を間違えてしまったり、下地材を入れ間違えてしまったりなんで失敗もしています。
下地材の入れ場所間違えは、階段の壁面の作業でした。あるべき場所に下地がないために手すりを取り付けることができず、20㎡くらいをやり直すことになりました。
ギリギリセーフというレベルではなく、ちゃんと間違えてしまって(笑)。
いやぁ、その時は「やらかしてしまった!」と相当焦りました。
―Yさんにはリーダーとしての理想の姿はありますか?こういうリーダーになりたい、というような。
後輩を育てるということでは先ずは自発的に考えて自ら動けるようになってもらいたいという思いがあります。私自身もそうですけれど、決して完璧を目指している訳ではないですし完璧になんてなれません。
なので、ミスをしたとしても自分でフォローできたり、さらにはミスする前に自分で気付けるようになることが大事です。
それは、自分で考えながら仕事をしていないとなれるものではありません。
こういったことを気にしながら後輩の指導をしているつもりですし、それを理解してもらえるように接しながら後輩を育てていきたいなと思っています。
【建設業への就職を考えている高校生へ】ショウエイ技建はこんな会社
きちんと話を聞いてくれる会社です!
―内装工の仕事はずっとショウエイ技建でされてきたのですか?
そうです。
―ショウエイ技建はどんな会社ですか?
すごくホワイトな会社だと思います。社長も先輩も聞けば何でも答えてくれます。
仕事の細かい内容でも給与などの待遇についてでも、一切嫌な顔をせず、全部にきちんと答えてくれるのでとても安心できます。
また、発言しやすい雰囲気がありますし、意見が通りやすいという点でもとても居心地が良くて働きやすい会社だと思っています。
―最後にこれからのYさんの目標を聞かせてください。
まず何よりも、いま任されている現場を滞りなく終わらせることですね。
工期は来年の2月から3月くらいまでなのであと数か月残っていますから、その間に何も問題なく進められるようにしたいです。
いかがでしたか?
ショウエイ技健にはYさんのように後輩想いの先輩がたくさんいます。
皆が自分のスキルアップを目指して日々葛藤をしながら仕事をこなし、同時に後輩の育成も行っているのです。
言ってみれば先輩も後輩も一緒に成長の道を歩き続けているようなもの。
そして、指導してもらうこと自体が先輩の成長に貢献することになるのです!
どのようなご質問にも丁寧にお答えいたします!
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