内職職人の求人は「社長」を知って選ぼう!未経験正社員採用の内装求人
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建築業界に未経験で業界に入る人にとって、どういうポイントを意識して会社選びすればいいかが分からずに困ってしまうと思います。
そのような時に参考にしてもらいたいのが、就職先の社長の人柄です。社長というのは、会社という船の行先を決める船頭役。その考え方や人柄を知っておけば、今後の会社の方針などもしっかりと理解できます。
そこで今回は、2022年の東京MX「HISTORY」という番組に出演するなど、メディアにも取り上げられる、竹井社長に話を聞きました!
竹井社長は未経験の正社員採用に積極的に取り組んでいるため、建築会社に入社して働くことのメリットについて語ってもらいました。会社について熱く語る姿を見れば、竹井社長の情熱的な人柄も感じてもらえると思います。
目次
有限会社ショウエイ技建とはどんな会社?
竹井社長が経営する有限会社ショウエイ技建は、東京都板橋区に拠点を構える内装会社です。1994年に独立をして、2004年11月に現在の会社を設立しました。2022年9月時点では27人の社員を抱え、業界未経験の人でも積極的に採用しています。
主な業務は、LGS工事(軽鉄工事・軽天工事)や各種ボード貼り工事をしています。LGSとは軽量形鋼(Light Guage Steel)の略で、軽量の鉄骨で天井までの柱を立てる工事のことであり、主に部屋を区切るなどの目的で行なわれます。各種ボード貼り工事とは、骨組みが立った後に、天井や壁の表面となるボードを張る工事になります。
有限会社ショウエイ技建では、一戸建てや店舗よりも大規模建物に関わることが多く、高級分譲タワーマンション、超高層タワーマンション、目黒雅叙園オフィス棟、東京都内の大学のホールなど、数々な現場での施工実績があります。
同業関係者からの評価も高く、三井建設株式会社の北関東支店からは「安全功績賞」、三井住友建設株式会社からは「優秀職長賞」、前田建設工業株式会社からは「功績賞」を受賞しています。
内装工事というのは、オフィスやテナントの入れ替わりが発生するたびにニーズが生まれる業界。企業活動が存在する以上、内装工事はなくなることがないので、安定した就職先のひとつといえるでしょう。
会社とは、社会貢献をして利益を発生させ、社員に還元する存在
竹井:私が独立をして組織を立ち上げたのは、20年程前の話です。
今でこそ会社の重要性は理解していますが、最初に会社を立ち上げた目的は仕事をするために必要になったからというシンプルなものでした。
しかし、過去に経営が傾いて人が離れていった時、共に支えてくれた社員の姿に考え方が一気に変わりました。
そレからだと思います。私の中で社員に対する感謝と、社長としての責任感が生まれたのは!
「会社とは何か?」「仕事とは何か?」を真剣に考えるようになり、会社作りに本気で向き合うようになりました。
そもそも会社というのは、業務を通して社会貢献を行ない、利益を発生させ、その利益を社員に還元する役割があります。そうやって社会を循環させて、日本を豊かにさせていくわけです。
私にとって、会社はすべてです。
将来は、今まで一緒に頑張ってきてくれた社員に跡を継いでもらいたいと考えています。
私が引退しても、会社という組織は残していきたいですね。
会社のメリットその1 業務分担で苦手をサポート
今回は会社の話をしますが、会社に就職するだけが職人になる道ではありません。とくに建築業界は一人親方が多い業界なので、どこにも就職せずに一人でやっていくという選択肢もあります。
一人親方ならではの気楽さはありますが、問題は苦手なことも一人ですべてやらないといけないことです。実際、職人さんの多くは技術力や営業力は高いのですが、税金関係や業務上の資料作成などのバックオフィス的な作業が苦手な人が多いんです。
しかし、会社であれば業務担当ができるので、自分の苦手な部分を得意な誰からやってくれます。こうして余った時間を自分の得意分野に向ければ、自分の武器をさらに伸ばすことができます。会社としても、結果的に無駄な時間がなくなるので、メリットだらけです。
個人の能力を考える時、私はある持論を持っています。
それは“他人の倍できる人はいない”というものです。世の中にはスーパーマンみたいに何でも出来る人がまれにいますが、基本的な能力の差はそれほどないと思っています。
例えば、一人なら請けられる仕事の上限はありますが、会社ならそこを超えていけます。
さらに、一人でなら1週間かかる仕事も、会社であれば3日間でできたりします。集団として行動することで、2倍も3倍も力を発揮できる可能性があるのです。
バラバラな個性をまとめて大きな力にすることができるのが、会社の良さ。なのでうちの会社では個人プレーよりも、チームワークを意識していますね。
会社のメリットその2 会社が保険料をサポート
会社に入って正社員になることは、金銭面でもメリットがあります。
職人というのは身体が資本の仕事なので、万が一、怪我や病気になってしまったら収入が下がります。その不安を解消してくれるのが保険です。保険に加入することで安心感を得られますが、保険料の負担はお財布には重荷になってしまいます。
しかし正社員であれば、会社は保険料の一部を負担してくれます。これは労働基準法に明記されたモノなので、正社員であればどこの会社であっても同様です。会社の負担率は、労災保険は全額負担、厚生年金や健康保険であれば半額負担となっています。単純なことのようですが、これをメリットに感じる人はとても多いですね。
また、会社の場合は手当の支給もあります。ちなみにうちの会社の場合は、資格取得手当、皆勤手当、お茶代を毎日支給などしています。
会社のメリットその3 工事用具や制服の貸し出し
仕事に使用する用具を揃えるという点でも、会社に所属するメリットはあります。
これは会社によって違いますが、うちは工具や制服など、仕事に必要なもののほとんどを会社で用意しています。
もしあなたが一人親方であれば、現場で必要な用具をすべて揃えておかなければいけません。これらの用具も個人で負担すると費用が発生します。仮に用具を揃えられないとしたら、作業効率が低下したり、最悪の場合は怪我の原因にもなりかねません。
働くための準備も会社の役割です。
プロ意識を高めるためにあえて「品物」という表現を使う
私は仕事をする時によく「品物」という表現を使います。
内装工事というのは、天井や壁を作っていくので、「品物」という表現は適していないように思われますが、私はあえてこの言葉を使っています。
なぜなら、内装の仕事の最終目的というのは、お客様に良い品物を収めるからです。これを忘れてしまって目の前のことしか考えられなくなると、油断や怠慢、つまりは手を抜きやすい雰囲気が生まれます。
従業員に向かって私は「あなたにとってはただのビス1本かもしれないけど、お客様にとってはそれがないと不良品になるんだよ」とよく言います。もっと分かりやすく言えば「500万円の新車を買った時にネジが1本でも抜けていたら嫌だよね」ということです。
つまり、ネジ一本であっても、欠けていたら未完成品になってしまうということです。
そういうことが如実に出るのが、目に見えない部分の仕事になります。例えば、耐震工事は、資材の量や工程があらかじめ決まっていますが、これを真面目に守って仕事をしないといけません。
私が仕事の成果を「品物」という表現にすることで、従業員にお客様のことを真剣に考えるきっかけになってもらいたいなという意味を込めています。
挨拶とお礼と謝罪は1秒でも早く伝える
私がよく使う持論がもうひとつあります。それは「挨拶とお礼と謝罪は1秒でも早く伝える」というものです。
私が現場に出ている時、従業員の中でプロにそぐわない行動を見かけたら注意をします。しかし、私だってまだまだ未熟。
なにかトラブルがあったとき、私が見た瞬間だけでなく、前後のいきさつなどを詳しく聞いてきると納得する部分が出てくることがあります。
私が早とちりをして叱ってしまったような時。
そういう時、社員に対しても必ずすぐに謝るようにしています。それをしないと人間関係が崩れてしまいますからね。
ただ、これだけは厳しく言っているのは…
それは何かを壊したり、無くしたりした時に、黙っている場合。
人は失敗する生き物ですし、モノは必ず壊れます。
なので仕方がありません。壊れたのなら、新しいものを用意すればいいだけです。
でも、言いづらいなどの理由で黙っていることだけは見逃せません。問題を放置することで、それが原因になって後々に大きなトラブルに発展したり、事故や怪我が発生してしまうかもしれないからです。そこは意識をしていますね。
建築業界に入る若者には仕事に自信を持ってほしい
建築業界で働く若い人達には、もっと自信を持ってほしいと考えています。
私たちがやっている仕事は、都市開発や復興工事など、立派な社会貢献なんですよ。私たちが作ったものを人々が利用して、そこで経済活動が生まれ、社会が潤います。しっかりと社会に影響を与えているということです。
若い人にも自信を持ってもらうため、私は早く一人前になれるチャンスを多く作るようにしています。
そこでうちの会社では、ベテラン社員になると主要取引先から卒業してもらい、新規の取引先を担当してもらうようにしています。
こうすることで、新規のお客様にはベテラン社員ならではの経験値で対応ができ、空いたポジションに新人社員が入ることができます。新規とベテランの役割を分担することで、新人は成長しやすく、会社としても新規の取引先を増やすことができるんです。
技術は裏切らない、いつか必ずあなたを守ってくれる
私は海外の建築業の現状をあまり知らないのですが…、
これまでの経験上、将来的に建築業を100%機械化することは難しいと思います。
確かに、技術革新が進んで作業効率は昔とは比べ物にならないほど上がりました。
例えば、パーツごと事前に作っておいて現場で組み立てる方法もありますが、現場の組立作業自体は人が行ないます。工場で作ってそのまま出荷というのができないのが我々の業界。どこかに必ず人の手が入ります。
だからこそ、今の若い人に言いたいことは“技術は裏切らない”ということですね。
新しい技術は次々に入ってくるのでそれらを勉強することが必要ですが、一度身に着けた技術と言うのは必ず役に立ちます。あなたを守ってくれます。
なぜなら、私達の仕事は技術職だからです。しかも、技術は経験を積めば積むほど磨かれていくものなので、早く初めてほうがいいんです。
社長は会社の代表と言うだけで、会社の主役は常に従業員
会社にとって人材は宝。私の役目は社員が「入ってよかった!」と感じてくれる会社を作ることです。
そのためには社長自らが先頭に立って行動しないといけません。社員に仕事を任せて、ひとりで遊んでいる社長なんて、誰もついてきませんよね。力で人を従えようとしても、そんなものは一時だけで長続きはしません。
社長は会社の代表というだけで、会社の主役は常に従業員。従業員の満足度を上げて、「この会社を辞めるのがもったいない」と思ってくれたらいいですね!
まとめ
竹井社長のお話はいかがだったでしょうか?
会社に対する愛情が伝わってきたと思います。
中小企業であるほど、社長の考え方というのは今後の経営方針に影響がでやすいと言えるでしょう。だからこそ、社長の人となりを知っておくのは、重要になってきます。
会社選びでは給与や働き方などの待遇面だけで決めるのではなく、「社長の考え方」というチェックポイントも増やしてみてはいかがでしょうか?